塗装工事は約10年に1回の大きな工事となります。
さて、どこの会社でやってもらおうか。塗装屋の付き合いはないし、知り合いもいない
これが例えば家電選びの場合は各メーカーの製品で何を選ぶのか
価格、スペック、消費電力、デザイン、機能性等選考理由はいろいろありますね。
買いたい製品が決まると、じゃあいざ、どこで買う?となります。
大型チェーン店、個人の電気屋さん、インターネット通販等々販売しているところはたくさんあります。
その場合の比較ポイントは、価格の安さか保証年数かと思います。
価格は1番安いけど保証が何もないインターネット通販を選ぶ方もいるでしょう。
少し値段は上がるけど5年保証が付いた電気屋さんで買う人もいるでしょう。
ポイントがたくさんついてくる大型チェーン店で買う人もいるでしょう。
電化製品の場合は、どこで買っても”同じモノ”が手に入るので、価格が一番比較されやすいと思います。
塗装工事の場合は、まずシリコン樹脂で塗ろう!フッ素の材料を使ってもらおう!
という考えで塗装屋を探す人はいないと思います。笑
まずは近くの塗装屋さんやHPをさがして電話をして、現地調査をしてもらいます。
普通は見積書をもらってからシリコン樹脂の仕様です/フッ素の仕様です
と塗装屋さんから説明を聞き、シリコン樹脂だと10年くらい持つのか。フッ素だと15年くらいか。
という風に理解されてお話が進んで行くと思います。
ではシリコン樹脂の塗料はどこのメーカーの物で、どういう機能・性能があって、メーカーは何年くらい耐用年数を提示しているのか、材料もメーカーそれぞれでいろいろあります。
安価な物もあれば高価なものもあります。もちろん耐用年数も異なります。
見積書にただシリコン樹脂と書いてあって㎡数100㎡で単価が1,500円で150,000円
というお見積りだけだと、どこのなんの材料なのかわかりません。
お客様とお話をしていて見積は金額しか書いて無くて材料は何を使うかまで聞いていない。
塗回数も何回塗るか聞いていない。とお聞きすることが結構あります。
例ですが
A社100㎡ 150,000円 シリコン樹脂塗装
B社100㎡ 170,000円 大日本塗料 シリコン樹脂塗装 2回塗
この2種類の見積があってAは説明なしに150,000円 Bは説明ありで2回塗で170,000円
蓋を開けるとAは1回塗で150,000円だったという可能性もあります。
もちろん説明がないとわかりません。
値段の差だけでAを選ぶとむしろ割高な工事をすることになったり、塗回数は下地も含めて3回塗が
基本となりますので、塗回数も足りなかったということになります。
シリコン樹脂の10年程度持ちます
これも下地含め3回塗の結果となりますので、下地+1回塗の場合耐用年数は期待値を下回ります。
材料のお話はこのあたりで
では同じ材料を使用するA社・B社だと同じ見積結果になるのか?というところです。
結果からいうと違う結果になると思います。
塗装工事は塗料を人の手で塗り仕上げていきます。
塗る職人の腕でも仕上がりも異なります。
塗料の希釈量(うすめ具合)も塗る人により異なります。
施工方法の違いでも異なります。
ちゃんとした施工方法は乾燥時間を規定時間置く、希釈量も規定の範囲内でうすめる、うすめないで使える材料はそのまま使う等、いろいろあります。
目分量で材料を調合する職人と、秤を使用ししっかり調合する職人どちらが信用できますか?
塗装は半製品で塗料を人が使い完成します。
どんなにいい材料を使う契約でも、適当に調合した材料では意味がありません。
下地の塗装をしっかりしなければどんなにいい材料を使用してもいい仕上がりにはなりません。
本当の意味でいい仕上げをしてくれる会社を選んでください。
上塗りだけきれいに塗ってあってもいい仕上げにはなりません。
現地調査も住宅の周りをぐるっとみて10分くらいでいくらです!と口頭でお伝えする塗装屋もいます。
屋根の見積なのに梯子もかけず、下からみて判断。(大きさだけなら下からでも計算できます)
その屋根の状況 サビの発生具合、穴の有無、剥がれ等の劣化状況も確認せずのお見積り信頼できますか?
弊社では細かいところもチェックし、修繕が必要な箇所は写真を撮り、見積提出時に共有いたします。なので現地調査だけで1軒1時間~2時間ほどかかる場合がございます。
