コーキング

コーキングとは、主にシリコンやポリウレタンなどから出来ている樹脂製品のことで、水や空気を通さないため、物と物の隙間に注入することで基本的には密閉状態にすることができます。

 

よく目にするところで台所のシンクや浴槽と壁との境目に、線状にゴムのような柔らかいものなどがありますが、それがコーキング材です。

ですが内部でそういう防水目的の目地にはシリコンシーラントというコーキング材が使用されています。

シリコンシーラントは悪い物ではありませんが、塗装屋にとっては少し厄介な材料です。

水のはじきも抜群ですが、なんと塗料も弾いてしまうのです。

私たちは塗装をする可能性のある個所にはシリコンシーラントは使用しません

いずれ塗装するときに悪さをしてしまう可能性が大だからです。

では塗装できなくなってしまうのか?というイメージですが、シリコンプライマーという

弾き止めを塗り塗装を行うことは可能です。

ですが、密着はあまりよろしくないです。。

塗装屋泣かせの材料なので、もし外部で塗装する箇所が痛んでいて、ご自身でコーキングをやってみよう!という方は、変性シリコンというコーキング材にしてくださいね。

(シリコンシーラントの方が変性シリコンより安価な場合が多いです。値段に惹かれないで下さい)

 

 

サイディングの住宅やALCの住宅にはボードとボードの間に目地(隙間)があり、そこを埋めるのにもコーキングが使用されています。

防水目的や板と板がぶつかり合わないようにクッションのような役割もしています。

 

住宅は振動で動いたり、雪の重みがかかり沈んだり、雪がなくなると元に戻ったり動いているのですが、サイディングボードやALCボードは硬いため動きに合わせて動くと壊れてしまう恐れがあります。

そこで目地にクッション性もあるコーキングを注入することで壊れてしまうのも防いでいます。

 

コーキングの施工手順は?

下処理

古いコーキングがある場合は撤去を行い新しく打ち直す打ち換えと、古いコーキングの上に施工を行う増し打ちがありますが、増し打ちの場合、新しいコーキングに厚みがつかないことが多く、早めに劣化してきてしまう可能性があります。

弊社では打ち換えを推奨しております。

コーキングをカットして取った後に目地の両サイドにマスキングテープを貼ります。

プライマー塗布

コーキングを注入する前にプライマーを塗布します。

外壁塗装同様に接着剤の効果があります。

 

注入・均し

プライマーを塗った後はコーキングを注入し、乾く前にへら等を使用し平らに均します。

この時中に空気が入り込まないようにしっかり押さえます。

 

 



コーキングの種類

住宅の塗装で使われるコーキングの種類はウレタンか変性シリコンの2種類がメインです。

普通のウレタンのコーキングは紫外線に弱いので、施工後塗膜で覆う必要があります。ただしオートンサイディングシーラントやイクシード等の高品質なウレタンのコーキングは新築の住宅でも使用されており、塗膜で覆わなくても高耐久な材料もあります。

 

変性シリコンの場合は、紫外線にも耐えられますので、塗膜で覆わなくても大丈夫です。塗装前に施工でも塗装後に施工でも大丈夫です。

 

またブリード・ノンブリードの2種類があり塗装する箇所にはノンブリードタイプを使用します。

ブリードタイプのコーキングの上に塗装を行うと施工から1~2年程度で色が黒く変色して表面にヒビが入ったり、ボロボロと崩れたりすることがあります。

それはシーリング材のヒビ割れや剥がれ防止を目的として含まれている「可塑剤(かそざい)」と塗料が化学反応を起こしたことで現れる症状で、「ブリード現象」と呼ばれています。不具合を起こす可能性があるため塗装を行う箇所のコーキングにはノンブリードタイプを使用します。

アビレイトではオートンをおすすめ致しております。

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コーキングの施工方法として先打ち、後打ちと種類があります。

 

まず先打ちですが、高圧洗浄後外壁の塗装前にコーキングを施工し、外壁塗装時にコーキングの上も塗料で塗りこむ施工になります。

 

後打ちは外壁塗装が完了後、コーキングを施工しコーキングの上には塗料を塗らない施工になります。

 

では結果としてどう違うのか。

 

先打ちの場合はコーキングの上に塗料が塗られているので、弾力性のあるコーキングの上に乾燥すると固まる塗料の膜がある状態が仕上がりになります。

その状態でコーキングが動いたら、どうなりますか?

当然表面の硬い塗料の膜は割れてしまいます。

割れると見栄えが良くなくなってしまい、使用しているコーキングにも紫外線が当たるようになり

劣化を早めます。

 

後打ちの場合は塗装が終わってからコーキングを施工するので、コーキングの上は塗りません。

もちろん使用するオートンは紫外線にも強く耐久性もありますので、塗料が割れて見た目が悪くなることもなく、長持ちさせることができます。

 

ただやればいいという施工はしたくありません。

長持ちして満足度の高い施工をご提供したく、弊社ではオートン後打ちを推奨しております。